20190629長野UDを終えて※ネタバレあり

ネタバレが多分に含まれる感情の備忘録でありレポとは程遠いシロモノ。

同じ会場にいて同じことを思った人がいたらハグしたい。

 

 

 

 

 

 

 

無言が続くのはきっとお互い緊張もあったからだろうか、新幹線の中でやってほしい曲、やらないだろうけどやってくれたら泣く曲、そんな話をしながら向かうは長野。彼は12年、私は10年ほど、1114日なんて目じゃない日数夢見続けたソロのステージ初日を迎えていた。

いろんなことを思い出しながら臨んだ初日、思い出は全て彼の中でも息づいてきたのだとまざまざと見せつけられて涙が止まらなかった。好きでよかった、応援してきてよかった。

目に光がなかったあの頃を思い出すと辛かった記憶しかない。彼はなんのためにここに加わったのか、マイクを持たない日々に耐えられなくなって離れたこともあった。

復活でまた泣いて、でもやっぱり単独はなくて、6人での活動が始まって、ツアーが幸せすぎて、66オーラスの演出に絶望を覚えたのはまたマイクが奪われるのかと思ったからだった。それは幸いにして杞憂に終わり、ソロアルバムリリースとソロツアーの告知。待ち続けたものが現実になる。信じられなかった。ビッグハットについても地に足がついていない感覚。「楽しみ」ではもちろんあったし、幾度となく口に出した。でもマボロシなんじゃないかと思うこともあった。それが、冒頭で全て現実なんだと理解したとき、涙が溢れて止まらなかった。お隣のお嬢さんには嗚咽が聞こえていたかもしれない、申し訳ない。

1114のアルバムは全曲好きで、今回のツアーはアルバム提げツアーだと思っていた。他意は無いと念のため枕詞としてつけるが、他グループではあまり見られなかったりする。通常ミュージシャンのツアーはそうであることが多いからこそ、セトリの妄想もいっぱいした。同行の友人とふつうに映画に行った時でも、連絡した時の与太話でも、新幹線の中でも、行き着く先は毎回二人して同じだった。

ピアノイントロから始まる1114 Miraclesをあの真っ赤なピアノでステージセンターからせり上がりながら登場したらもうその時点で泣く、なんて話。

マボロシのリリックに詰められた12年間の軌跡なんてものともしないスーパーアッパー演出、なんて話も。

そして、大好きな青の日々、The One、君に会うために、Futureのバラードターン。客演だからCult of Personalityはやん無いかもね〜、1114のコンセプトからはちょっと外れるからBack 2Uもやらないだろうな。両方ともめちゃくちゃ好きなんだけど!なんて。

そんな話を本当にずっとしていた。ピアノじゃなかったけどほぼほぼぜんぶやった。友達と二人して腰が抜けた。

あとLoveholicをw/D.I.でやってくれたらわたし達の言霊が全て実現するから頼む。

 

マイクを片時も手放さず、バッチバチに踊って歌って、12年間が、2009年からのパフォーマーとして生きた時間が彼の血肉となって吸収されたのだと知った。ダンスなんてやったことなかった、なんて信じられないくらい。また泣いた。城天で歌い踊る彼と彼らの姿が思い出された。

彼が師匠と仰ぐコーヒー先生も、色々スキルを教えたちっちゃいリーダーも、どちらの要素も彼のダンスから感じられるような。リエさんらしさもタイチくんの要素も、彼に関わったいろんな人たちのエッセンスがそこかしこから感じられた。

まさに「12年間頑張ってきた」その総集編だ。

この一言でも号泣していた。目からだけじゃなく鼻水も出そうだった。思いっきり泣いた。まじでとなりのお姉さんに謝りたい。ごめんなさい。

彼本人はもちろん大好きだが、やはり音楽が好きな人間でも、ライブが好きな人間でもあるので、サポートに誰がつくのか楽しみでもあった。

開演前にチューニングを兼ねたサウンドチェックがあった。ギターもベースも。その時点で否が応でも期待値は膨らむ。明けたステージにいたのはマサさんとMarioさん、だろうなって思ってたMako-Tさん、KAZさんはFUYUくんとのswapぶり。安定感のあるメンバーすぎる。このツアーの音へのこだわりが伝わってくる。

左手にいるコーラスもだ。冒頭のコーラスワークですでに泣いていたのに、要所要所で聴かせるコーラスに拍手を惜しむことなく送っていたら、紹介でさやか先生のお名前が。まぁ当然ながらそこでも泣く。支えてきてくださったさやか先生がコーラスでつく。こんな嬉しい事はなかった。涙腺にダムなどないんだなと気づく瞬間だった。

そして、前日にIGストーリーでナディアが髪の毛をピンクにしていた。RTFのバラードで髪の毛をまとめているとはいえソロがある彼女が。爪もショッキングピンクだ。ほぼほぼ当確だったけど、彼女が言うシンメのビビアンと、SOWでもいた叶多の姿をステージに見たとき、ありがとうの気持ちしかなかった。破茶滅茶に楽しそうに、かっこよく、セクシーに舞う彼女たちを含めたダーサーズにまた泣いた。

ツアー全部サポートだって。楽しみがまた増えた。

ナディアはどんな星の元に生まれたらAWのフラメンコソロとかDEDとかShellyとかアカシアとかやれんの????って思ってきたけどまた更新された。もはや羨ましさも感じないくらい美しくアーティスティックだった。

からの一人踊る推しにまた涙が堪えきれなかった。どことなくなおちゃんっぽさも感じながら、外れるサスペンダーからの演出には友達と「だと思ったーーー!」と大喜びだった。涙は引っ込んだ。さすがの手慣れ感に破り捨てられていった総枚数を数えそうになった。

順番前後するが、最高の3分間(これは本当に一生見ていられる)明けのステージはまるで西海岸の裏路地だ。カラフルでポップな、でもどことなくメロウな夕日が差し込む裏路地のイメージが浮かぶ。そんな中はじまるサイケデリック・ロマンス、SALUくんいないけどどーすんだろ、って思ってたら「hold on,hold on!」と止める声、「連れて来たぜー!!!」って叫ぶしょうちゃんにまさかと思ったらトロピカルマックスかわいい演出でSALUくんがきた。めちゃくちゃ可愛かった。奇声しか出なかった。

クリスマスの白のモコモコも美人で可愛くてなのに強いって思ったけど、蛍光グリーンのオーバーサイズめちゃくちゃかわいかった。

クリスマスの羽田でも言ってた「将吉くんに出会えました」を幾度となくステージで彼は言った。ソロの選曲がRAP GAMEなのあまりに演出が良すぎるでしょーーーー!!!レーベル都合かもしれないけど選曲としてこれ以上なかった。LAでお誕生日にしょうちゃんがプレゼントしていたLVのリュックを背負って、komadogの一員として、一緒にしょうちゃんとkomadogを背負うということなのかな、ってまた涙が出た。

ビッグハットは荘厳な礼拝堂から西海岸の裏路地、そしてつぎはEDMサウンドとLEDのレーザービーム煌めくクラブへと変わっていく。推し曲のアゲメドレーに汗だくだ。IGストーリーで「一緒にやった曲」ってなんのこっちゃ、と思ってたらこれかー!だった。手数が多いからすぐわかった。友達と「若さかな」と結論付けたRemixは、嫌が応にも飛び跳ねさせる。全力で跳んだ。めちゃくちゃ楽しかった。

からのやってほしいけど客演だしやらないだろうなって言ってた曲もやったーーーー!!!!友達と二人して腰抜けました…ありがとうかけるごまんすぎた…

クラブは瞬く間にライブハウスへ。ピンクのギターを抱え調整する後ろで流れるBACK TO THE FUTUREとスクリーンの演出に、鳥肌が止まらない。幼少期と彼が言う1998年、彼にとってのヒーローは私にとってもヒーローだった。ピンスパのリフが聞こえたような気がする。泣きながら全力で腕を上げて頭を振った。隣のお姉さんまじでごめん。全力すぎてごめん。

そこからの事は、冒頭で述べた彼の中で息づいてきた記憶だ。私の中でも大切にしてきた記憶が、そこでアルバムをめくるように思い起こされていった。曲を紹介するMCのバックでサポートメンバーの素晴らしい演奏でイントロが奏でられている。それだけで何をやるかわかって、全部全部最初っから泣いていた。2006年、2009年、2010年と、節目で選ばれた楽曲はどれもこれも大好きなものばかりだった。Monsterもfantasyも昨日のことのように思い出す。JSBアルバムまじで神だからまだ聞いたことない人いたら是非聞いてほしい。ケンチさんの「じぇいそおおおお!!」は語り継がれるべき。

パート丸投げ演出に慌てたのは私たち観客だろう。だって隣には常にいたんだもん。それを丸投げにされた私たちは完璧にネッさんにならなければならないのだ。ハードルが高い。なんせ歌がうますぎる。喉が強すぎる。明日の喉の心配なんて忘れて全力で歌った。テレオペとか電話応対の業務がある人は無理のない範囲でこれからのライブでも頑張ってほしい。

いろんな思い出が走馬灯のように蘇って、辛かったこともあったけどやっぱりそれ以上に楽しかったことを思い出した。彼が信じてきた未来がそこにあって、それは奇跡じゃなくて彼の努力があったからこそ必然なのだ。作り続けたmusicを愛していたから武器になった。歌って踊って奏でて、全身で音楽が好きだ、音楽を愛していると言う。そんな彼は音楽に愛されて然るべきなのだ。

フルコーラスまるまる一緒になって歌ったThe Oneの途中、私たちにすべて任せた彼は後ろを振り返って満面の笑みをクルーに見せた。自分のファンである私たちを誇らしく思うような、そんな動作をつけて全力でドヤって笑っていた。誇りに思うファンでいたい。そんな想いが通じたと思えた瞬間だった。

アンコールもまた私たちは腰を抜かした。誂えられた額縁の中のソファ、解釈が完全に一致した絵すぎた。バッチバチに踊るダンサー陣の紹介も兼ねられた選曲もだけどなにもかも天才の所業すぎた。好きしかない。

最後のMCは何を喋るか全く考えず、その時思ったことを喋ろうと思って来た、というしょうちゃんのMCを遮るかのように聞こえた歌声と声に、私たちは呆けることしかできなかった。も、ほんと、そういうとこーーーー!!!花束二つのうち一つにヒマワリが入っていることに気付いて、そういうとこ〜〜〜〜!!!!!!!と唸った。分かりがありすぎる。アキラさんのアレンジもヒマワリがメインだった。分かりがありすぎる。

詰め込まれた想いは受け取ったつもりだけど、一緒に過ごして来たお兄ちゃんたちにも、いろんな想いが届いたのだろう。誇らしく思っているような表情に見えた。

汗だくだからって遠慮するしょうちゃんと、「俺はいいや」ってニヤニヤしながらハイタッチする啓司ほんと、ほんとそういうとこ〜〜〜〜!!!(3回目)

啓司が言った人生で一度しかない場に立ち会えて覚えた感情は一生忘れられないものとなった。

 

ラストはずっとソロツアーやるなら最後はこの曲って決めていた、と言った曲。ツアーに向けて自分で作ったセットリストの中で、私もラストはこの曲だった。彼自身から見たら一等星ばかりの中の自分なのかもしれないが、私からすればしょうちゃんは眩しすぎて目を焼く恒星で太陽なのだ。

願わくばこれ以降辛い思いをしませんように、幸せでいてくれますように。困難があったとしても立ち向かえる強さがあると知っているけど、負けそうな時、あなたを、あなたの音楽を愛するファンがこんなにいることが力になれたら、こんなに嬉しい事はないなって思った。それくらいあったかいライブだった。

次は埼玉。できる限りのことはやろう、そう心に決めた。