8月18日

朝から家人に「えらい早いな」と後ろ指指されつつ家を出る。2つ目の地点でまたあの心地よい空間を味わうために。


3回目のエコパアリーナ、道中も慣れたものである。いつものようにホテルに荷物を預け、Tシャツを着て会場に向かう。袖をcutoffしたのでめちゃくちゃ快適である。次は襟も開けよう。

福井に比べ涼しさを感じる気候の中、最寄駅から相乗りをナンパして会場へ向かった。

戦まえの腹ごしらえでもないが、今回のライブ前飯は焼きおにぎりとから揚げfromエコパ内のホットミール自販機であった。

ちなみに福井は初日がタマゴサンド、二日目はコンビニ焼鳥串である。夏場に甘いものを食べる元気はないが、糖質とタンパク質とミネラルは取っておきたい。

食べれる余裕が出てきている。1週間前に比べ、比較的穏やかな気持ちだった。開演を待つ間のBGMが福井とは違うね、そんな話をしながら友人と待つ。でもこれが終わればツアー残機が20を切ってしまう…自分の残機はもっと少ないけど…あっという間に終わってしまうのではないだろうか、と初日前にも思っていた不安が胸をよぎった。

客電が落ち、照明と音楽が消える。オープニングが始まるその時、ステージ上段の壁が左右に分かれた。福井とは異なるタイミングで開いた壁に、この後の演出は?!と騒つく我々を置いて、何度見ても神々しい世界観が展開されて行く。だが、空白の絵画?扉?を開けるタイミングでやはり開いてほしいなと再認識しただけだったので、会場都合か?などと思ったりした。

日曜は通常通りのタイミングに戻っていたので、まぁ何かあったのだろう。


何度見てもオープニング映像から会場への展観はゾクゾクする。Catch my Lightのイントロも華やかで、アルバムリードとしても、そのアルバムを提げてのツアーオープニングにもこれ以上ないほどの相応しさだと思う。

ほとんど変更なく進むステージだったが、変わったかな?と思う演出は、Rap前に一瞬の暗転の中一筋だけ照らされた照明のステージ演出だろうか。最早福井があっという間すぎて記憶が定かではないが。

MCもご機嫌で、今日は歌い出しからいつもの笑顔を振りまいていた。あまりにもかわいい。

日曜はTHROWBACK冒頭でビーチチェアに左腰のチェーンが絡まり取れないハプニングに見舞われていたので、後のMCで「あれは焦ったな~、気付いた人いました?」と言っていたが、あれだけ盛大にチェアを斜めにさせておいてナディにとってもらってたの、気付いていない人はいないと思うよ、とこんなところで述べておく。

「あのままバラード歌うのかと思った笑」

どうぞやってくれと言わんばかりのツッコミ待ちというやつやな。突っ込んでくれるであろう人は赤坂とロンドン?

あと、サンビーチは後に友人が調べたら熱海の海水浴場である。「なんて言うんだっけ?サンビーチ?違うな、椅子。」雑か笑


そう、日曜のこのMC、18日土曜は違う内容だった。長野で初日を迎えた相方の話題を語ったのだ。

「今日は話すネタが多くて、相方の臣が長野でツアー初日を迎えて。今頃ちょうど向こうもMCなんじゃないかな~。臣に初日おめでとう、たのしんでねってLINE送ったんですけど、同じ時間に違う場所でこうやってソロでライブするなんて昔じゃ考えられなかったね、って話をして。いや、感慨深いなって」

なんて、そのような事を話していた。そんな長野では彼も彼で始まりの曲を披露したらしく、彼らを形成する最初の最初を堪能できる初ツアーというのは、いろんな事を思い出しながらどうしたって感情的にならざるを得ないなと思った。

ちなみにもう一つは帯同しているTAiCHi君は凱旋公演というお話。アンコール後はマイクを口元まで差し出してTAiCHi君の声を届けてくれていた。

 

洋楽バラードから彼の始まりの曲を経て(やはり静岡でも両日泣いた)、夜明け前へ。

夜明け前は、歌詞を理解してから聴くとどうにも涙腺に来るなぁ。辛さはとなりにあるかもしれないけど、君ならきっと乗り越えられるよ。彼自身励まされたこの曲は、きっと多くの人の支えになるのだろう。

 


後半はあっという間だ。

Alter Egoはどうノればいいのかだんだんわからなくなってきている。サバトの教祖に入信すればいいのか?

などと余計な事を考える余裕が出てきている。Out~はヒヤヒヤすることはもうない。

が、ハラハラは問題のタンクトップである。

過去の戦績として、

初回→成功

2回目→破りきれず足から抜いた

からのここ静岡、結果は

3回目→破りきれず腰にだらり。メインステに戻る花道上で引きちぎる

4回目→破りきれず腰にだらり。しゃがみこんでヘドバンした後立ち上がるタイミングで引きちぎる(花道先端に残されるタンクトップがどうにも切ない)

であった。初回の成功はなんだったのか。

そしてついにヘドバンが抑えられなかった。たぶん前にスペースなどがあれば重心低くしてガシガシに振れる。やらないけど。


体感として、福井より早く感じるのは彼が慣れたからか、我々が慣れたからか。心なしかMCが短いような気もする。静岡2日目に至っては終了したのが17時15分ごろだ。余裕で帰れます。ありがとう明日から仕事頑張ります。


ヒットソングメドレーからMCを挟みラストへと進むわけだが、「次でラストになります」に対し上がる声に、「そういう段取りなんで」「ま、終わるんですけど」と返した福井と違い、静岡初日はなにもなかった。2日目は「毎回やるの、俺もやだよ。」CRに余裕が出てきたのかなぁ。割と喋るようになった気がする。

ラスト前に「愛を込めて歌います」と言ってくれたのが良かった。静岡から言い始めたかな。福井では言ってなかったように思う。


アンコールが揃うのはいつかなぁ、福井2日目の隆二コール、割と揃ってた気がするなぁ、なんて思ったりしつつ。2日目のInterludeはDavidのコーラス付きになってた。あれ、1日目あった?なんだかアドリブっぽい気もする。

ドラムで煽るところでは、1日目は項垂れ、2日目はドラムに突っ伏していた。あまりにもかわいい。総じてかわいいわけだが。

投げたスティックを端に寄せるビビに声を掛けていたのも印象的だ。クルーの雰囲気も良いのが伝わってくる。

楽しそうに歌い踊る様も目に焼き付ける。後何回、この場に足を運べるのだろう。温かな雰囲気に満ち溢れているように感じるのは、彼の持つ人柄からなのだろう。居心地良い空間に永遠に浸っていたいが、ツアー残機はついに18。私の残機も残り少なくなってきた。

 

「幸せになってください」と彼は言う。貴方が幸せでいてくれるなら、その笑顔と歌声が枯れることがないのであれば、1つでも悲しさから流す涙が減るのであれば、美味しいもの食べて生きてくれれば、それは私の幸せを形成するいくつかのピースになるなぁ、真面目にそんな事を思った。

永遠に続くもの、不変なものは無いと思う。

「いつまでやってられるかなんて、わからない」

今日赤坂で千秋楽を迎えた彼が言うようにその通りなのだろう。だから今しかないものを感じるために、今を生きるために足を運ぶのだ。もう二度と後から知った事実に打ちのめされることがないよう、心構えをして、後悔しないように。

経験上、どれだけ心構えをして現場にいたとしても歓声の中立ち尽くしてしまうこともあるから、とても難しいことだと理解しているけれど。

 


さて、旅の起点でアクシデントに見舞われたと書いたが、今回は同じアクシデントは無かった。

代わりにまぁあり得る話ではあるが、バンメンと帰路が同じであった事はここに記録として記しておく。あれはたぶんTAiCHi君だと思うけど、逆方向に向かっていたので実家に帰るのかな。

ちなみに福井からの帰路はマサさんと一緒だった。地方だとこういうことがあるんだなぁ。